「喉が乾いたな」と思ったらあなたはどうしますか?
蛇口をひねる?
冷蔵庫を開ける?
自販機で買う?
現代社会ではそれで問題なく乾いた喉を潤すことが出来ます。
でももしここが陸の孤島だったら……、あなたはどうやって乾いた喉を潤しますか?
飲み水を手に入れる方法をパッと思いつく人は、なかなかいないのではないでしょうか。
今回はあなたが陸の孤島にたった一人でいると仮定して、飲み水を手に入れるサバイバル術をお教えします。
いざという時がいつ来るかなんて誰にも分からないものですから、知っておいて損はないですよ!
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<海水を飲み水に!サバイバル知識>海水はそのまま飲んじゃダメ
「飲み水とは言うけれど孤島なんだから海水はあるはず、いざとなれば海水を飲めばいいんじゃないか?」
ともしかしたら思われているかもしれませんが、サバイバルにおいて海水を飲むという行為は自殺行為です。
絶対にやめておきましょう。
海水には人に必要な水分や塩分、ミネラルなどの成分が含まれています。
こう聞くと海水を飲んでも人体に害はないように思えます。
ですが人体の血液の塩分濃度が1パーセントなのに対し、海水の塩分濃度は3パーセントとおよそ血液の3倍もの塩分を含んでいるのです。
海水により塩分を摂りすぎると多すぎる塩分を排出しようと、身体が更に水を欲します。
つまりは喉の渇きが起こります。
そこでまた海水を飲んでしまうと更に喉が渇いて……という無限ループに陥ってしまうのです。
更に体内の塩分濃度をこれ以上あげないように、と身体が働き尿の排出を控えるようになります。
そうなると尿によって排出される老廃物がどんどん身体にたまり、尿毒症などを引き起こす原因となります。
また体内の塩分濃度が上がることで、細胞の浸透圧のバランスが崩れ脱水を引き起こし、神経の異常、身体の麻痺、昏睡、最悪は死を迎えるという結果になってしまいます。
このことからも、海水を飲むことはどんな状況であっても、避けるべき行動なのです。
<海水を飲み水に!サバイバル知識>海水を飲み水に変える方法
海水を飲み水にするためには以下の道具と手順が必要になります。
道具
・大鍋
・中華鍋のようなそこが丸い形状をしたもの
・コップ
手順
1:コップを大鍋の中心に設置し、大鍋には海水を入れる。
2:中華鍋で大鍋に蓋をする(中華鍋の底の部分が大鍋の半分ほど中に入るような形になる)
3:大鍋を火にかけ、海水を蒸発させる。
4:蒸発し、気体になった海水が中華鍋によって冷やされる。
5:冷やされたことにより液体になった元海水が中華鍋の底を滑りコップに溜まっていく。
こうすることで海水を飲料水として飲むことができるようになります。
サバイバルの現場では道具を揃えるのがすこし大変そうですね。
<海水を飲み水に!サバイバル知識>海水以外の水を飲料水に
海水以外の飲めない水、例えば泥水や川の水などを飲料水に変えるにはろ過という手段を用います。
これは理科の授業などで聞いた覚えがあるのではないでしょうか。
道具
・ペットボトルやろうとなどの先が細くなっている容器
・ハンカチやストッキング
・砂、砂利、石など
・煮沸用の鍋
手順
1:ペットボトルの底を切り取ったもの、もしくはろうと状の容器に口が細くなっている方を下に向けて、固定する。
2:容器の口が細くなっている方から、順番にハンカチ、ストッキングなどの細かい網目の布→細かい砂→小砂利→砂利や木炭を詰めて行く。
3:上から水を注ぎ、水が完全に容器から落ちきるのを待つ。これを数回繰り返すとより綺麗な飲み水が作れる。
4:ろ過した水を鍋などに移し煮沸する。
ろ過の手順は以上になります。
ろ過はあくまで濁った水などを飲料水にする方法なので、海水を飲料水にすることはできません。
ろ過だけしただけでは塩分が海水からはなくならず、脱水症状を起こしてしまいます。
他にも草についた朝露を布に吸い取らせ集め、それを絞り出し、煮沸して飲料水にすることもできます。
また雨が降っているのならそれをためて、煮沸後に飲料水として用いることも可能です。
雨が降っていれば一度に大量の水を集めることができるので、雨水を利用しない手はないですね。
これらの手段を使っても水が手に入らない場合は、最後の手段としては飲尿があるのですがこれは出来る限り避けたいですね……。
まとめ
・どんな状況でも海水を飲むのは絶対にNG!
・海水を飲むには一度蒸発させてから、その蒸発した水分を集めるしかない
・泥水、濁った水であればろ過を使う
・朝露、雨水を集め、煮沸してから飲料水として使う手段もある
以上がサバイバル環境において飲料水を作る方法です。
意外と手段は少なくないですが、いざという場面でもこの手段が思い出せるかどうかは別ですよね。
ぜひとも、この記事の内容を頭に入れておいてくださいね^^