お正月が終わると、お正月の間に飾ったしめ縄や1年間持っていたお守りはどうしていますか?
もしかしたら申し訳ないと思いながら他のものと一緒に燃えるゴミに……というかたもいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、もし地域でどんど焼きを行なっているのであれば、しめ縄やお守りといったものは1年間の感謝を込めて、どんど焼きでお焚き上げをしましょう。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<どんど焼きは雨でも決行?>どんど焼きって?
若い方であれば、どんど焼きという言葉にあまり聞き覚えがないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
もしくは言葉自体は知っているけれど、何をするかはわからない、ということもあるかもしれません。
「どんど焼きってなに?」と考えている人のためにどんど焼きについて簡単にご説明しますね。
どんど焼きは小正月(1月15日)頃に行われる火祭りの1つです。
どんど焼きでは、1年間家や個人を守ってくれた破魔矢、お札、お守り、お正月に飾ったしめ縄、松飾りなどを一箇所に集めお焚き上げします。
お焚き上げを行う場所は稲刈りの終わった田んぼや空き地が多く、その場所に竹や、木、藁などで三角形のやぐら小屋を立てます。
そしてやぐら小屋に火を放ち、それぞれが持ち寄ったお焚き上げしたいものを入れて、燃やしていくというのが一般的などんど焼きです。
お焚き上げする品は地域により異なり、中にはお正月の書き初めやだるまを燃やす地域もあるようです。
また地域によってはどんど焼きという名でなく「左義長」「さいと焼き」や「どんどん焼き」などと呼ばれています。
これらのことから、どんど焼きはかなり地域差がある火祭りということが分かりますね。
どんど焼きは基本的に、1月14日の夜から1月15日の朝にかけて行われるお祭りです。
ですが現在は、1月の第2週の土日や15日に近い土日に行われることも多いようです。
また早い地域ですと、1月の第1週の土日にどんど焼きを行うこともあります。
基本的には人々が参加しやすい日へと、どんど焼きの日程を変えているようですね。
<どんど焼きは雨でも決行?>実際はどうなのか
どんど焼きは火を扱うお祭りですので雨が降ると、「今日のどんど焼きは中止かな?」と思われるかもしれません。
ですが雨がよほど強くない限りどんど焼きは雨天決行のようです。
雨の中、傘をさしながらという場合もあるので、どんど焼きの日に雨が降りそうな場合は、しっかりと防寒の用意をしておくのがおすすめです。
無業息災を祈る行事で風邪をひいてしまっては元も子もありませんもんね。
また雨によってどんど焼きが中止になった場合、延期はほとんど行われません。
そのこともあり、悪天候でも出来る限りどんど焼きは行えるように主催者側でも対策をとっているようです。
<どんど焼きは雨でも決行?>どんど焼きが中止になると、お焚き上げしたかったものは?
万全の対策を主催者側がとっているとはいえ、あまりにも天候が悪いとどんど焼きが中止になってしまう場合もあります。
そんな時、お焚き上げしたかったものはどうすればいいのでしょうか?
・地元の神社などにお焚き上げをお願いする
雨が降ってどんど焼きが中止になってしまった場合は、まず地元の神社に相談してみましょう。
地元の神社であれば、どんど焼きが中止になってしまったことは知っているでしょうから、快く引き受けてくれることでしょう。
ただ相手側にもお焚き上げの準備がありますから、いきなりものを持っていくのではなく、事前に電話などで確認をとりましょう。
・自宅で処分をする
どうしても神社に行くのが難しい場合は、自宅で処分する方法もあります。
けれどその場合は燃えるゴミとしてだす前に、神様へ感謝を伝える必要があります。
手順としては、
新聞紙や半紙などの大きめの紙にお焚き上げしたいものをのせる。
↓
塩を左、右、中央の順番でふりかけて清める。塩をふりかけている時に、去年1年間の感謝と今年1年間もよろしくお願いします、とお祈りをする。
↓
お焚き上げしたいものを、のせていた紙で清めたものを包む。
↓
日常で出たゴミの袋とは別に、それだけをゴミ袋へと入れ、処分にだす。
自宅で処分する際には以上の手順が必要になります。
どんど焼きと比べると神聖さは欠けてしまいますが、塩をかけている時にしっかりと感謝の気持ちを伝えましょう。
まとめ
・どんど焼きは1月15日周辺で行われる
・燃やすものや名称は地域によって異なる
・よほどの悪天候でなければ基本的には開催される
・自宅でもお正月飾りなどを処分する方法がある
近年は、場所が用意出来なかったり、火が危ないなどの理由で開催されないこともあるどんど焼き。
地元での開催がある場合は、1年の感謝と無病息災を願ってぜひ参加してみてくださいね!