日本人には、1年の最後に年賀状を送る風習がありますよね。
家族、親戚、共に皆が「平穏」ならば、毎年のルーティンのように通り過ぎていくものでもありますが、「喪中」となってしまうとタイミングによって急に慌ただしくもなってしまいます。
人の命というのは計りしれないものですので、年末の時期に、という事は誰にでも起こり得る事。
さてそんな時、既に年賀状を投函してしまっている、という事もあるでしょう。
期日のギリギリに送るという方にとっても、まだ投函前だからセーフ、ともなりませんよね。
年賀状事情というのは、自分だけではなく相手側にも影響を与えるものですから。
年末に身内の誰かが無くなってしまった場合には、出来るだけ早く喪中ハガキというのを送らなければなりません。
本音を言ってしまえば、お通夜やお葬式というのが優先ですし、悲しみの中で年賀状どころではありませんよね。
きっと年賀状と喪中のハガキが行き違ってしまったとしても、相手も理解してくれ、「連絡が遅い!」なんて言う人は、まず居ないと思います。
ですので、気に病み悩みすぎる必要というのはないのかと思います。
そして、そうであっても「喪中でしたのに年賀状を送ってしまいました、」と相手側に申し訳ない気持ちにはさせてしまうものでもあります。
なるべくなら、相手に気を遣わせるという事は、避けられるのなら、避けるに越した事はありませんよね。
今回は、年末に身内が亡くなってしまった時、そんな時の「年賀状作法」について書いていきます。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
年末に身内が亡くなると年賀状は? 既に年賀状を送ってしまった場合
毎年の年賀状作り、その作業に取り掛かり始めるのは、人によってギリギリ取り掛かる人も居れば、何事も「早め」に始めるという人も居るでしょう。
もし、あなたが既に年賀状を投函してしまってから、急な「喪中」の立場に当てはまってしまった時、きっと「…もう出してしまったのに、どうしよう」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そんな時には「年賀状・差し止め」という事も可能ですので、焦らずに郵便局さんに足を運んでみて下さい。
気が動転してしまう事も無理はありませんが、まずは1つ1つ、「冷静に行動する事」が大事です。
これは、「自分が喪中となった場合・相手が喪中となった場合」どちらでも可能です。
手数料というのが幾ら掛かるのかは分かりませんが、その手数料と「請求書類」に記入をすれば、まだ「相手のポストへ配達車が出動する前」であれば差し止められるそうです。
代理人のような「差出人」以外では対応してもらえませんので、必ず「運転免許証などの身分証明」を持参の上で、年賀状の差出人の「あなた」が訪れて下さいね。
年末に身内が亡くなると年賀状は? 投函前の場合
せっかく時間を割いて作り上げた年賀状であっても、急な喪中となった際には、もしまだギリギリ投函前であるのならば、この場合も先程のようにまずは郵便局さんへ足を運んでみて下さい。
よく、年賀状を「書き損じてしまう」という事もありますよね。
その際には、少しばかりの手数料(1枚あたり5円)が掛かってしまいますが、新しい年賀状と交換してもらえもしますよね。
それと似ていて、「急な喪中で…」という場合は、手数料というのは掛からずに「交換」というのをしてもらえるんです。
そのハガキが不要になったから現金で、という事ではなく「ハガキ・切手」などとの交換が可能という事です。
喪中となった場合は、「喪中ハガキ」でしたり、知らせを届ける前に相手があなた宛てに年賀状を出してしまった場合には「寒中見舞い」というものを代わりに出しますよね。
その際に使えるハガキと交換してもらえば、新たに用意をするよりもスムーズに準備が進むのでは無いでしょうか。
※「当年度のハガキ」を、最寄りの郵便局の窓口へ持って行きその旨を伝えると「届け出用紙」に「氏名・住所・故人との続柄」など、幾つか記入したうえで交換してもらえます。
年末に身内が亡くなると年賀状は? 喪中ハガキが間に合わない場合
「差し止め・交換」が済んでも、年賀状を送れない知らせとして出すべき「喪中ハガキ」が間に合わない事もあります。
そんな時こそ、「メール・LINE」などを活用し、その旨を伝えれば良いと思います。
相手だって「喪中」に関しての事で、「そんなの困るよ!」なんて言う人は居ないはずです。
「交換・差し止め」というのが間に合わなかった際にも、「年賀状を送ってしまいましたが…」のように、一報を知らせておくだけで、人情というものが誰しもにあるはずですから、心配は要らないと思います。
何より、気持ちというものが大事なのだと思いますよ。
年末に身内が亡くなると年賀状は? 今年は年賀状を避けるという選択肢
どうしてもこればかりは「神様の思し召し」とも言え、長く病院などで療養中の身である以外にも、予期していなかった事態というのも無いとは言えません。
しかし、私の祖父もそうだったのですが、1年以上病院で寝たきりの状態のまま亡くなる年には「今年の冬は…」というものを病院の先生から告げられていました。
我が家の場合は、その冬前の秋に祖父が亡くなった事もあり、喪中の知らせというのを知人に送る対処というのは急とはなりませんでしたが、ある程度の予知というのがあるのなら「今年は年賀状を避ける」というのを前もって決めておくのも悪くはないと思います。
世の中には「古いしきたり」というのも多く、それに沿っていないと失礼に当たるのではないか?と思ってもしまうものです。
年賀状の暗黙のルール「身内に不幸があれば、送ってはいけない」という、受け取る側と送る側の両方に通ずるもの、その風習がまさにそれにあたりますよね。
急な対処や行き違いを避ける為には、「暑中見舞い」「残暑見舞い」の時期に、近況として「今年は年賀状を遠慮させて頂きますね」という事を伝えるニュアンスの言葉を添えてみるのも良いのではないでしょうか。
今の時代には「自分の思い」というものを一斉に伝えられる場が豊富ですので、思いきって「年賀状を休む」というのも方法としては1つかもしれません。
まとめ
・年賀状を出してしまったのなら「差し止め」が出来る
・投函前なら「交換」が出来る
・メールやLINEを使って「喪中」を伝える
・年賀状をお休みするのも1つの方法
4つの中でも書かせて頂きましたが、「気持ちが全て」です。
あなたの相手へのその思いやりがあれば、例えハガキが行き違ったとしても、失礼には当たらないはずですよ^^