「花火」と言えば、日本の風物詩であり、多くは「夏のもの」と定着しているのではないでしょうか。
私は東北の仙台出身なのですが、東北で有名な花火大会というと、地図上で左斜め上にある秋田県にて8月に行われる「大曲(おおまがり)」の花火大会というのが真っ先に浮かぶんです。
全国の花火師さん達が作り上げる、ご自慢の花火玉が勢揃いし、それを競うという大会でもあるんですよね。
さらに、その花火大会が開かれる「大仙市」では夏だけではなく、春も秋も冬も、1年間の毎月に必ず花火イベントが開かれるので、もはや「花火県」とも言える気もしてしまいます。
そんな、時既に「四季の風物詩」ともなっている花火。
大仙のように毎月とはいかなくとも、「冬空」に花火を打ち上げるというのは、「東京 (関東)」でも観る事が出来るんです。
今回は、夏を越えても夜空に咲く大輪に心を奮わす事が出来る!「冬空花火大会、in東京(関東)」というテーマでお届けしたいと思います。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<冬の花火 in 東京> 冬に花火大会へ行く利点
まず、「暑さが苦手」という人へは、「夏の花火」よりも「冬の花火」の方をお勧め出来ます。
というのも、私も夏の暑さというのが苦手、「大の苦手」と言っても良い位のタイプだからです。
10代や20代前半まではそれでも若さで頑張って浴衣を着飾って花火大会へ赴くというのを楽しめていましたが、段々と人混みと猛暑の中へと、少しは暑さ引いた夜であれ、突入するという事が「危険地帯(笑)」のように思えるようになってきてしまって・・・
30歳となった今ではすっかりと人の溢れる花火大会に浴衣を着て行くという事が無くなってしまっている私なんです。
そんな、暑さに対する免疫が弱いタイプであっても、「冬空花火大会」なら気温の面での億劫さを解消してくれますからね。
補足として、季節的に浴衣スタイルは「立秋(りっしゅう)」までとされている、と聞いた事があるので、冬の花火大会に行かれるのなら「着物スタイル」で行くのをお勧めします。
浴衣は持っているけれど着物は持っていない、という人も多いと思いますが、「着物・レンタル」で検索してみますと、「スタンダード・ヘアセット付き・学割あり」等の様々なプランがあったりもして、お手頃な値段でやって下さるお店も豊富なので気軽に利用出来ると思いますよ?
浴衣を着るという事はメジャーであっても、なかなか「初詣・成人式・卒業式」のような時にしか「着物」を着る機会は無かったりもしますよね。
昔は日本人にとって普段着のようなものであったはずの着物も、今はめっきり変わってしまい、なかなか身近ではありません。
そんな着物を着る機会を「冬花火」を観る事に重ねてみるのも「粋(いき)」だな、と思います。
同じ会場の場に、ダウンコートや冬対策をオシャレに着飾って来る女子達が多い中、着物に身を包んだスタイルで登場する事の方が「あか抜け感」が際立つと思いますよ?
<冬の花火 in 東京> 冬の花火大会は夏よりも美しく?
「寒い冬には外へ出るのが億劫に? 夏の暑さは、夜の散歩に足が向く!」
そんな風に思ってしまうかもしれませんが、正直それでは勿体ない!
なぜなら、一般的に「夏の夜空よりも冬の夜空の方が美しい」と言われているのですから。
なので、実は定番の夏花火よりも、まだ2番手、3番手とも言える「冬空」に上がる花火の方が綺麗に映える、とも言われているんです。
簡単にイメージ出来る事として、夏の夜19時20時は、結構明るい。
逆に、冬は夕方17時ともなれば、もう真っ暗に近い。
その点でも、暗ければ暗い空の方が「花火」は映えるという事。
暗さの他にも、既に触れましたが、冬の空の方が澄んでいるという事が花火を綺麗に魅せる好条件なのです。
夏の空は、上昇気流が発生しやすいので、目には見えなくとも空気中に余分なものが滞りやすく、地上から発せられる熱のせいで空に靄が掛かったりとボヤけやすくもある。
更に、湿気も帯びやすい。
替わって冬の空というのは、空気は乾燥し、寒さによって空気中の塵のようなものが下に降りやすいので、そのおかげで夜空が澄んで見えるんです。
澄んでいると、空も高く見えるので、より花火が高く花開いて見えるとの事。
しかし、冬は「雪」が降る日も多いですからね。
さすがに雪が降れば空は灰色よりの白さを帯びていますから、花火との相性は悪くなる。
その点で言えば夏の方が天気としては花火を打ち上げやすいのかもしれません。
そして、ここでも補足として1つ。
花火だけではなく「星」というのも冬空の方が綺麗に見えるそうですよ?
冬の花火大会 in 東京(近郊)!
ここでは「東京(関東)」で行われる冬空花火大会というのを幾つかご紹介します。
東京(お台場 レインボー 花火)
平成19年から始まった、お台場で観る事の出来る冬花火というのは、すっかり恒例。
その年によってスケジュール確認は必要ですが、「12月の土曜日(毎週)」に割と気軽に観る事の出来る花火ではないでしょうか。
千葉(中の島大橋)
お台場の花火と共に、こちらも同じく毎週の土曜日に行われる冬花火。
正しいネーミングですと「恋物語」とか「恋人の聖地」のようなカップル向けのが付けられていますからね、冬のデートスポット向けかと思います。
お台場のものよりも、期間はバレンタインの頃までと、長かったかと思います。
神奈川(箱根)
箱根駅伝でも知られる「芦ノ湖」、そこにある箱根神社の「節分祭」として行われる花火大会が節分前夜に行われるんです。
近くの温泉の宿泊プランでは、その花火観賞とセットのものもあるようですよ。
温泉と冬空花火という組み合わせは、心惹かれてしまいますよね。
さらに、横須賀においては、カウントダウン花火というのもあるので、神奈川も冬の花火イベントとしては抑えておきたい所ですよ?
埼玉(秩父)
この秩父で行われる「秩父 夜祭(ちちぶ よまつり)」というのは日本の「三大曳祭」の1つ。
ユネスコの無形文化遺産にも登録されていて、秩父神社にて300年も続けられている歴史ある祭りのようですよ?
12月の2日と3日に開かれるのですが、花火は「大祭」の3日の方ですね。
栃木(芳賀)
音楽と花火を組み合わせるこの花火大会は、フェスとも言えるかもしれない(笑)。
そしてそれが開かれるのはモータースポーツのレーサーさんのイベントの場でもある「ツインリンク もてぎ」。
他にも、大人だけでなく子供にとっての遊べる施設が幾つもあるレジャースポットでもあるんです。
ホテルもあったりするので、お正月に家族で宿泊しながらの花火観賞というのも良いですね。
群馬(草津)
まだ始まったばかりと聞くので、毎年恒例なのかは定かではありませんが、草津温泉の観光協会さんが運営する「冬花火イベント」というのが平成29年から2年続けて開催されているので、今後も続くのならいつかは温泉に泊まりに行きながら、花火も観に行く観光を計画したいな、と密かに思っています。
日程が同じならば3月の上旬に開かれるかと、思います。
本当は関東県の1都6県でご紹介出来ればな、と思っていたのですが茨城の花火大会だけは、土浦で開かれる10月の秋花火までしか把握していないもので…すみません。
もしかしたら、私の知らない花火大会があるのかもしれませんが、1都5県の冬花火プランとさせて下さいね。
まとめ
・涼しい季節の冬花火へは、着物を着て粋にオシャレを!
・空は夏よりも冬の方が高く澄んでいるから、花火が映える!
・東京(関東)の花火観賞プランを!
今回は「冬の花火」というのを書いていきましたが、夜の空に上がる花火というのは、四季のいつに上がっても美しいことに変わりはありません。
その中で、これから訪れるのは「冬の風情」。
ぜひ、粋に楽しんでみて下さいね!