人間は酸素を吸わないと生きてはいけないという中で、その吸った空気が「くさい」というのはとても辛い事。
それが職場という狭い空間において漂っていたり、ましてや隣のデスクの人から漂ってくるのだとしたら、仕事に悪影響とも言える。
最近ではそういった「スメルハラスメント」という、「臭いによる精神的苦痛」というのが問題視されるようになり、スメハラという略称で広まってもいるんですよね。
そして、それは「くさい臭い」だけを差すのではなく、柔軟剤や汗対策の清涼スプレーや香水という「香り」においても言える事で、自分の好きな香りであっても、それを身にまといすぎる事によっては、スメハラの加害者となってしまう可能性もあるんです。
鼻の敏感さというのは人によって異なりますし、臭いの苦痛というのはなかなか難しい問題でもあります。
私もとある夏の日の通勤電車で、隣の座席の人がお化粧のパウダーを顔にパタパタとしている方だった事から、その横から漂ってくるフローラルの臭いに酔ってしまって、次の駅で急きょ降り、会社へ遅延の連絡を入れる程に気持ちが悪くなってしまったという経験があります。
元々は香りに関して特に苦手なものは無かったのですが、それ以来フローラル系の臭いが苦手になってしまい、自分が身に纏う臭いのエチケット剤も、昔は柑橘類系だったものを全て「無臭タイプ」に変えるようになってしまった位…結構なトラウマだったりもするんですよ(笑)?
今回はそのような臭いにまつわるお話をお届けします。
テーマは「加齢臭(体臭)のする女性」に職場で悩ませられている場合の改善策について。
作られた臭いもキツイけれど、無意識で発せられている臭いというのは…もっとキツイ上に、指摘しづらい。
そんな悩みを幾分かでも軽く出来る方法を私なり調べ考えてみました。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<加齢臭女性が職場に・・> 間接的に伝える
加齢臭というのは30代を越えると男女問わず分泌されやすい、なんて事を聞いた事があるので…それを考えると、私も加齢臭のスタートラインに立ってしまったのか(笑)。
そんな事を冗談交じりで思っちゃうのですが、加齢臭というのは20代でも出る人は普通に居るそうですから、若ければセーフというものでも無いんですよ?
でも、加齢臭というのは対策をしているかしていないかで、ある程度は抑えられるものと私は思っています。
問題なのは、職場のオフィスや通勤電車などで様々な人と空間を共有しているという中で、自分が臭いケアを全くせずとも平気という「無神経さ」で居る人です。
私自身も職場で様々な人と触れ合う日々ですから、「洗濯・お風呂・汗臭ケア」というのは心掛けているつもりですし、昼食後のマウスウォッシュや歯磨きで防ぐ「口臭ケア」も意識的に心掛けています。
家に居る時は自由気ままに居ても良いとして、外へ出るのであれば、共に働く職場のメンバーたちと気持ちの良い仕事をする為にも、加齢臭だけでなく「体臭」というものへの意識は誰もが心掛けるべき事がマナーですよね。
髪を「湯シャン」というお湯だけで洗い流す暮らしスタイルの人も世の中には居ますが、その人の拘りで、周りの人に臭いの苦痛を与えているのなら…それはやっぱり問題です。
そういった体臭と加齢臭が混ざり合う事でも「嫌な臭い」は威力を増すんですよね。
そして、制服でもないのに、毎日同じ服装で居るとか、改善出来るはずの不衛生さを怠っている事は、職場のマナーに合っていない事です。
私の職場へ転職して来た人の中には、以前の会社で「ワキガ+たばこ臭」の酷い50代の女性が居た事で、それが苦痛で転職を選んだという人も居ます。
ワキガは治療で対策が出来るとも聞きますが、「ワキガの治療をして下さい」なんて事は簡単に人へ言えないものです。
あまりに苦痛を感じる場合は「転職」を選ぶという道も正しいのですが、出来る事ならば慣れた職場で今後も働き続けたいはずです。
ましてや、自分に落ち度が無いのに誰かの為に自分が去るなんて、本来は納得出来ない!
そんな時にどうやったら「当事者」に「臭う」という事を伝えられるか?
・「間接的」に伝える
たまに、職場のパソコンメールに匿名でメッセージを送ってみる事や、匿名で手紙のような文書をしたためて当事者に伝える事を勧めてくれる方も居ますが、それは陰湿なイジメのように受け取られてしまう可能性もあるかもしれません。
でも、言葉で直接的に言うのはもっと難しい。
あなたより目上の存在、性別で区別は出来ませんが、女性同僚とそれを元にイザコザを発展させてしまいたくもないですよね?
そのような場合には、「あなたの上司・その方の上司」のような、立場の高い方へ勇気を出して「苦痛の旨」を伝えるべきです。
あなたが派遣会社から出向いている立場であるのなら、その派遣会社の人に「臭いが酷くて、仕事に支障があります」という事を訴えるべきです。
部下や社員の声へ耳を傾けてくれないのであれば、それは「ブラック企業」とも言えるので、そういった際には転職というのも考えてみるべきと思います。
その苦痛を元に、うつ病となってしまっては、あなたの未来が勿体ないですから。
・当事者の「潜在意識」を誘導する
間接的に伝える方法の他には、臭いにまつわる「世間話」を当事者に振り、潜在意識を植え付けるように導く事も出来るかと思います。
こっち側としては、「最近よくこういう話題を振られるけど…もしかして私、」のように気付いて頂く事を前提に話し掛けているとしても、鈍感である人は「ただの世間話」としか思ってくれない場合もあるので、当たり外れはある方法でもあります。
自分の事や、自分の旦那や親をモチーフに出して「○○さんって、加齢臭対策、何かされてます?」という、むしろ助言を求めてる風を装うのは個人的には効果的な気がしますし、私の旦那にこの話題を問題提起した所、「俺、嫁に加齢臭指摘されたんですけど、何か良い方法知ってます?」のような、自虐的な話題で気付いてもらう事を真っ先に挙げましたので。
パターンとして口臭が匂う人ならば、食後に歯磨きしている仕草などを敢えてその人の目に入るように、言ってしまえば「チラチラと見せ付ける」事で、自分も磨かなくちゃという思考へ誘導するそうです(笑)。
今回の2つの方法は、あくまでも「臭い以外の面ではとても良い人」にとって、あなたがその女性だったり同僚を傷付けない為の方法であって、もしも明らかに悪意のある「不潔が元で臭う人」であれば、直接的にビシッと言ってしまうのも悪いとは言い切れません。
しかし、それほどまでに悪臭を漂わせる人というのは、あなただけがその臭いを感じているわけではないはずですよね?
そんな時には、他の人とも協力して「嘆願書」を上司に出す事など、連携策を持って解決する事も出来るのではないでしょうか。
<加齢臭女性が職場に・・> さり気なく出来る「臭いガード」術
ホワイト企業の中には、職場の座席を固定しない「フリーアドレス」という制度を導入している所もありますが、まだまだ毎日の席替えのような考え方は進み切っていなかったりもするんですよね。
私の会社もそこに関しては古いのか、席は固定ですし。
今は、「ノマドワーク」という、オフィスすらも構えずに仕事を交わす事が出来る世の中なのですから、もっとその制度が広まってくれれば自分の苦手な臭いを遠ざける事も出来るのですがね。
もし、不運にも体臭の酷い人や加齢臭のする女性、香水や柔軟剤で度の越えたフェロモンを醸し出している迷惑臭、そういった方々とデスクが隣だったり近い配置となったとして、席替えが出来ないからといって、そこで諦めてしまうのも、まだ早いかもしれませんよ?
まずは少しでもその臭さを解消出来る方法を試してみましょう!
・「脱臭」をこっそりと試みる
臭い対策としては、「消臭・脱臭剤」をオススメします。
芳香剤にて臭いを臭いで制す事は、くささを別な臭いで覆うだけの事で、それがかえって悪い臭いを生んでしまうかもしれませんから、避けた方が良いです。
臭い消しグッズとしては、消臭ビーズだったり、無香タイプの消臭剤など、種類は様々ありますが、個人的には冷蔵庫の中の臭い消しに用いられるような炭タイプの「脱臭炭」が効果あったというのを聞いた事がありましたので、ちょっとだけ脱臭炭推しをさせて下さい(笑)。
それらはデスクの上に置いてしまっては目立ってしまうので、足下の置くポジションでしか使えないので、デスクの上に配置するものとしては「フェイクグリーン」という、ちょっとした植物インテリアを装って配置するのはどうでしょうか。
厳格な職場スタイルであれば難しいかもしれませんが、ある程度自由が効く職場であれば、ミニ盆栽のようなものもあって、さり気なく装うことも出来ますから、「デスクワークは、目が疲れてしまうので…」なんて言葉を使い、リフレッシュ効果を置く口実を持って、臭い対策を配置してしまうのもオススメです。
そして、どんな物を頼っても消えない臭いに対しては、「ペット用」の消臭グッズをそこに用いる人も居るそうですよ。
他には、生ごみから出る臭いを防ぐような「ゴミ箱の蓋の裏に貼るタイプ」の消臭アイテムをデスクのバレにくく相手へ近い場所へペタっと貼ったりする方も。
更にてっとり早く済む対策としては、「マスク」はてっぱんな気もします。
理由は何でも良いのですが、塵や埃のアレルギーを理由にしたり、鼻がデリケートだと言ってしまえば、オールシーズンにマスクをしていても変に思われないですから。
私は未経験ではありますが、鼻の穴に入れるタイプの「ノーズマスクピット」というのもありますし、仲の良い間柄であったり、臭い以外に問題のない女性同僚に対する思いであれば、まずは対策を試みてみるのはいかがでしょうか?
まとめ
・間接的に伝える事、相手の潜在意識を操作する事、それが解決の糸口となる事も!
・マスクや消臭グッズを用いて、さり気なくデスク周りに防御策を張る!
直接的に「あなた臭いますよ?」のような事を言ってしまうのは、どうしても角が立ってしまう。
例え親しくあろうとも、家族ではない他人には「礼儀」は必要。
指摘した時に、相手の反応がその時は笑っていたとしても、その表情が本心とは限りません。
もしかしたら恨みを持たれてしまう事へも繋がりかねない。
加齢臭を含め、体臭というのは本人が意図的に漂わせているわけではない事も多いんですよね。
そういったデリケートな問題は女性であれ男性であれ、間接的に気付かせる事や出来る範囲のガードをするという事が円滑な職場環境を保つコツですよ。
以上、臭いで悩む皆様のお役に立てれば幸いです^^