せっかくお腹に宿った小さな命。
でも、実はそのうち10人に1人は流産しています。
そしてその80%は妊娠12週目までに起こります。
そのほとんどの理由は、受精段階で決まる胎児の染色体異常と言われています。
つまり、決して珍しくない確率で、しかも気を付けていてもどうにもならない理由で、流産している人がたくさんいるのです。
現在一児の母である私がその事実を知ったのは、実際に妊娠してからでした。
おそらくほとんどの女性がそうなのではないでしょうか。
その事実を知っている経産婦であっても、例えば同僚が流産したと聞いた時、なんといってあげたらいいかわからなかった…という人がほとんどです。
妊娠未経験の女性ならなおのことですよね。
そんな時、まずなんて言ってあげたらいいのか?絶対NGなワード3つとは?逆にOK な対応とは?をご紹介します。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<同僚が流産・・> まずなんて言えばいいのか
流産はとても辛いことです。
初めての赤ちゃんを流産したり、二度目三度目の流産だったり、お腹で大きく育ってからの突然の流産だったり、状況は様々です。
本当は周りに言いたくないはずです。
でも、心配しているから、仕事で迷惑をかけることになるから、妊娠を報告済みなので言わざるを得ない…などの理由があり、打ち明けてくれるのです。
でもその報告を受ける側も、仲が良ければ良いほど悲しいですよね。
私も同僚が流産したと聞いた時、言葉を失いました。
その時すでに1歳の子どもがいた私にとっては、なおなんて言ったらいいのか…本当にわからなくて、何を言っても傷つけてしまうような気がして、「そうか…とにかく体を大事にね」としか言えませんでした。
でも、今にして思えばそれでよかったと思います。
なんて言っていいかわからないならそう言えばいいのです。
変に取り繕ったり、やたら慰めるのは逆効果だからです。
彼女の体調だけを心配してください。
「ごめん…なんて言えばいいかわからないけど」
「体お大事にね」
と。
流産の報告後、無言になってしまうとお互いにとても気まずいです。
そんな時、上記2つを言うと気まずさも和らぐはずです。
<同僚が流産・・> 絶対言っちゃいけない!!NGワード3つ
励ましたくて考えて考えて言った言葉が、実は傷つけるナイフになっていることがあります。
特に流産後の同僚に言ってはいけないワードがこれら3つです。
(1)「またすぐに出来るよ(来てくれるよ)」
流産した後は逆に妊娠しやすくなる(受精や着床には問題がなく、受精卵の問題だから、いい受精卵ができた場合は流産しなくて済む)という話もあります。
でも、実際にすぐできるかは誰にもわかりません。
もしかしたら次も流産するかもしれませんし、一生妊娠できないかもしれません。
そして、一度おなかに宿った子と同じ子は、もう二度と戻ってきません。
言う人も多い励ましの言葉ですが、かなり心をえぐる言葉なので絶対NGです。
(2)「流産って結構よくあることなんだよね」
冒頭でも説明した通り、流産自体はそこそこの確率で起こります。
医療が発達した今もです。
実際年上の女性達と話した際、結構な確率で流産経験がありました。
そのため、経産婦からこういわれる人も多いようです。
でも、それは妊娠してお医者さんに聞いたり、自分で調べたりして知っているんですよ、流産した同僚自身も。
だから頭ではわかっているんです。
自分ではどうしようもない流産だったということ。
でも、なぜそれが自分にとってかけがえのない赤ちゃんでなければならなかったのか?自分のおなかに宿らなければ生きられたんじゃないのか?何が悪かった?とどうしても自分を責めてしまうんです。
そんな時この言葉をかけられると、「また流産してしまうんじゃないか?」「習慣流産や不育症になったらどうしよう」と不安を煽ってしまう結果になります。
言う側に罪悪感が薄い言葉なので気をつけてください。
(3)「私も流産したことあるけど、その後ちゃんと妊娠できたし大丈夫よ!」
流産経験者の言葉なら、同じ気持ちになったことがある者同士、傷つける言葉なんて言わないと思いますよね?
もちろんそういう人がほとんどです。
でも中にはこの言葉を明るく言う人もいるのです。
「私は流産しても妊娠できた」という事実と「だからあなたも大丈夫」という希望は、繋がるようでいて繋がっていません。
そしてもしも、流産が続いた場合は救いの言葉どころか呪いの言葉にさえ聞こえてしまうのです。
妊娠を継続できなかった事を下に見ているように感じる人もいます。
励ましのつもりでしょうけれど、流産したばかりの同僚にとっては、相当な無神経ワードです。
流産した同僚が本当に言ってほしいこと、してほしいこと。
流産した同僚はどう接したら慰めてあげられるのでしょう。
経験談を調べると、してほしい対応はそれぞれでした。
その中でも「普段通り接して欲しい」という意見が意外と多かったです。
辛い出来事は変わらないから、前を向くために、特別何かしなくても普段通りで接してもらえるのが一番助かるとのこと。
あとは仲の良い同僚になら「ただそばで聞いててほしい」という意見も。
辛い気持ちを吐き出せる場所は多くありません。
聴く側も重く辛い話だからです。
色々慰めたり話をしてくれるよりも、ただそばで聴いて、一緒に泣いてくれたら、それだけで少し救われるとのこと。
すごく仲が良いのなら聞き役へ、そこそこ仲が良いぐらいなら普段通り接しましょう。
まとめ
・同僚が流産したら、まず「なんて言っていいか…」「お大事にね」
・「またすぐできる」「よくあること」「流産しても(私は)できたよ」は絶対NG!!
・救われるのは「普段通りの生活」「聞き役になること」
流産後はホルモンの関係もあり、とても精神状態が不安定です。
生まれるはずだった子どもを失って、心を病む女性も多いです。
くれぐれもNGワードには気を付けて、少しでも同僚がまた元気がでるようにサポートしてあげられると良いですね!