自分以外の「誰かの人生」というのは、どこか謎めいていますよね。
私は絵に描いたような平凡な人生を送っている事に間違いはないのですが(笑)。
今回は、多くの女性が憧れた事のあるであろう「ca(キャビンアテンダント)」のお話を書いていくのですが、学生時代の同級生に1人だけ、caを目指していた友人がいたのが懐かしいです。
会社の先輩同僚のお友達さんには、何人かcaさんがいて、既に退職をされているのですが、華やかな世界で生きていた人たちの話というのは、全く飽きませんでした。
そして、その先輩世代ではcaさんをモチーフにしたドラマが人気があったそうなのですが、私が航空会社もので思い出したのは・・・堀北真希さんが出ていた「ミス・パイロット」というドラマでした。
女性がパイロットを目指す話なので、ちょっと設定は違ってしまうんですけどね。
そんな華やかな世界、誰もが簡単に「なりたい!」と言ってなれる程、甘くはない世界。
そこから次なるステップへと向かった「caさんたちのお話」を紹介させて下さい。
<caのその後> 「その後の人生」part1
難関を突破した人が辿り着ける、caという世界で活躍していた人の中には、「語学力・接客」スキルを活かし、地方の企業ではあれ、営業秘書という「その後の人生」を送っている人がいます。
私の知り合いの元caの方を紹介します。
別な世界で生きる事と決めたのは、私と同じで、東日本大震災が起きた仙台が彼女の地元だったから。
震災以前から、caの第一線からは既に身を引き、関連したスクールでの指導者として働いていたそう。
あの震災以前と以後では、生き方や考え方を変えさせられたという人を、自分の周りでも知っていますが、彼女もまたその1人だったのです。
同僚として、何人もの仲間が引退をし、別の業界へと転職したいく姿を見ていても、彼女は航空の世界が好きで、そこで「必要がない」と突き付けられるまでは、しがみついていたいくらいに天職だったそうです。
しかし、地元のあまりの変貌を目の当たりにした時、「ここで生きよう」と思ったのだそうです。
語学力(英語)は、caになるためにはTOEICの点数が「700点以上」あると良いと聞きますから、その能力をあってこそ、今の会社で営業秘書として、海外への出資先へも日々飛びながらアクティブに働けているのでしょうね。
私がその話を聞いた時、caを辞めても空を飛ぶ○○さんは、「世界を走る人生」が、生きがいなのだろうなと思いました。
彼女の場合は、営業関係への転職でしたが、caの「その後の人生」としては、スクールの指導者だけでなく、化粧品会社へ移った人もいれば、社長秘書を含め専門職に就かれる人は多いそうです。
マナースキル能力、接客の丁寧さ、といったビジネススキルを兼ね備えているわけですから、転職後も即戦力としてみなしてもらえるのでしょう。
<caのその後> 「その後の人生」part2
なんとなく、その後の人生第1位は・・・「寿退社?」という想像がすぐに沸いてしまいますが、やっぱり結婚をして引退をする人も割合は多いそう。
でも、イメージとして浮かんでしまうような、パイロットとの結婚や、機内で知り合った医師などのお金持ちとばかり結婚するというよりは、一般職の地元の彼氏さんと結婚をする人も普通だそうです。
結婚を機に引退する理由は、caの働き方は不規則な事もあり、子供を欲しいと考えると・・・一旦は専業主婦として落ち着こう、と考えるのだそうです。
まあ、caでなくとも結婚を機に前職をすっぱりと辞める事も多いですよね。
きちんと貯蓄もしていれば、子育てが落ち着くまでは「主婦・母」として、旦那の稼ぎだけで食べていく事も可能ですからね。
目先の事だけではなく、働いている時も、常に先を見据えて生きていくのは大事でしょう。
主婦として生活する時間は、様々なスキルを学ぶ良い時間でもあり、最初は落ち着いたら商社などの仕事を探そうと思っていたはずが、「自営」という道を選び、生きていくという人も。
やはり「語学力」が素晴らしいですから、英語だけでなく中国語やフランス語をペラペラと話せるスキルまであると、フリーランスとして「翻訳」をしながら生きていく事も可能なのだそう。
寿退社以外で辞めた人も、しばらく海外へ旅に出た事をキッカケに「旅ライター」をされたり、自分で第2の「その後の人生」を見付け、その軌道に乗り、成功しているそうですよ。
そして、知る限りのラストとしては「臨床心理士」の勉強を学ぶ為に、大学に通い直しているという人もいます。
どのcaさんにも共通する事は、「志」がとても高い点です。
その芯の強さがあるからこそ、その後の別な人生でも、逞しく生きていけるのでしょう。
まとめ
・商社や企業への転職が多い中、その巧みなスキルからは「秘書」に抜擢される事も多い
・寿退社も多い中、自営業や、新たな目標へ逞しく生きている人もいる
何をもって「成功・失敗」と判断するのかは難しいですが、華やかな人生の「その後」を、思い描いた通りに生きていけるばかりでは、当然ありません。
たまに、caさんのその後の人生をマイナスに上げる話も聞きます。
しかし、それはcaという仕事だからというのが理由ではありません。
どんな職業のどんな人にとっても当てはまる事ですよね。
「今」「ここ」をしっかり丁寧に生きることが、すべての人にとって大切です。