やっとの思いで生んだ我が子。お宮参りも終わり、だんだん赤ちゃんとの生活やペースが馴染んできたのではないでしょうか。
生後100日を迎えるお祝い(百日祝い)ももうすぐ。あっという間ですよね。
お祝いも、パパママと和やかにお祝いする家族もいれば、両家の祖父母を呼んで盛大にお祝いする家族もいたり、家でやったりお店でやったりと様々です。
でも、不幸ごとがあった場合、お食い初めや百日祝いってやってもいいのでしょうか?
特に近しい親族の不幸があると、この子の成長と関係ないとわかっていても、お祝いをしていいものか不安だと思います。
そこで改めてお食い初めの意味や決まり事とは?喪中とはいつまで?喪中のお食い初めはOK?それともNG?なのか、そして絶対押さえておくべきポイントを調べてみました。
<お食い初めを喪中に・・> お食い初めの意味と決まり事
生後100日頃に乳歯が生え始めるため(個人差あり)、「一生食べることに困らないように」という願いを込めたお祝いのこと。
もちろんまだ普通の食事はおろか離乳食も食べられませんが、タイなどのおかしら付きの魚や、お赤飯、焚き物(煮物)、吸い物(汁物)、あとは歯が丈夫になるように、と歯固め石を食べさせるマネをします。
食べさせるのは、赤ちゃんと同性の最年長者。
我が家の息子のお食い初め時は、夫の父にお願いしましたよ。
これは赤ちゃんが長寿にあやかれるようにとの願いから。
ご飯→汁物→ご飯→魚や煮物→ご飯を3回繰り返すのが正式な順番です。
それが終わったら、みんなで頂きましょう。
赤ちゃんは食べられませんし、もったいないですからね。
とはいえ、バタバタの毎日の中でこれだけの料理をそろえることは難しいでしょう。
お食い初めキットが通販で売っていたり、でき合いのものをそれっぽく盛り付けてもOK。
祖父母も集まるなら、大人の料理も必要ですし、できる範囲で準備しましょう。
思い切ってお店のお食い初め会食コースを予約してしまうのも1つの方法です。
ママのおっぱいやミルク以外で初めて口にする食べ物を嫌がって泣いてしまう赤ちゃんも多いですよね。
そんな時は無理して食べさせるマネをしないでいいんですよ。
また、年長者が遠方に住んでいるなら、パパやママが食べさせてあげてください。
大事なのは決まり事より願いがこもっているかどうかです。
<お食い初めを喪中に・・> 忌中、喪中とはいつまで?参加しちゃダメな行事は?
喪に服すると言っても、喪中はがきをもらったりする程度であまり馴染みがない方も多いでしょう。
「忌中」というのは、故人のために祈りを捧げる期間。
一般的には四十九日の法要までを言います。
「喪中」というのは、個人を偲ぶ期間。
慶事に参加することを控えます。
一般的には一周忌の法要までを言います。
とは一応決まっていますが、亡くなった人との関係や、どれだけ親しくしていたかによって変わります。
例えば「祖父が亡くなった」場合、別居や遠方に住んでいる、などで喪中としない家庭もあるわけです。
つまり、喪中と言ってもどこまで?いつまで?を喪中とするかは個人にゆだねられているのです。
忌中にお祝い事は基本的にすべて控える人が多いです。
でも喪中になると一気に解禁され、参加する人が多いです。
お正月のお祝い(年賀状、初詣、お年玉やおせち料理など)だけは控える傾向にあります。
「何かをお祝いする」や「遊びに興じる」ことを控えるのが忌中・喪中であるため、「子どものお祝い」の1つであるお食い初めがどうなのか?気になりますよね。
<お食い初めを喪中に・・> 喪中にお食い初めはOK?NG?
では本題の喪中にお食い初めはOKなのか?NGなのか?
これはOKともNGとも言えます。
「どっちなの!?」と困ってしまうかもしれませんが、これが事実なのです。
というのも、どちらの考え方の人もいるからです。
「やっぱり気になるからやらなかった」「やろうとしたら義実家に止められて…」とやむなくNG派。
「忌中なら控えた方がいいかな」「喪中なら(忌明けしているから)イイと思う」という条件付きでOK派。
「子どものお祝いはお祝いとしてやってあげるべきでしょ」「(死んだ)おじいちゃんはお祝いしてあげたかったと思うからやった」など、お祝いはお祝いとしてやるからOK派。
どの意見も、「なるほど…」と思いませんか?
お食い初めも喪中もそれぞれの決まりはざっくりあるけれど、厳密なものではありません。
だから、OKであり、NGでもあるのです。最近の傾向としてはOK派がほとんどです。
でも、最終的な決定権はあなたや家族なのです。
<お食い初めを喪中に・・> 絶対押さえておくべきポイント2つ
やるかやらないかはあなたが決めることですが、押さえておくべきポイントが2つだけあります。
1.成長する赤ちゃんへの願いを込めたお祝いであること
料理や衣装、飾りつけなど準備がたくさんあると思います。
日々の生活でいっぱいいっぱいな中、頑張りすぎるママが多いです。
できる限りのお祝いをやってあげようと頑張るのは良いのですが、食べさせるのも嫌がって泣くくらいなら一口チョンとつけるだけでOKですし、祝い膳をすべて手作りしているうちに赤ちゃんのミルクを忘れてしまうくらいなら買えばいいのです。
願いを込めてお祝いできれば、どんな環境でもOKなんですよ。
2.義実家や実家の意見は大事
どちらかの実家が「喪中はお食い初めなんてもってのほか」という考えなら、残念ですがやめておくのが無難です。
どうしてもという場合、親子三人、家でささやかにお祝いする程度に留めましょう。
これから子どものお祝いはたくさんあります。
誕生日や七五三、入園入学など。
そのたびに嫌味を言われたり、その後の親せき付き合いが面倒になる可能性があります。
まだまだこれから先は長いですよ。
まとめ
・お食い初めは「食べ物に困らないよう」願いを込めたお祝い
・喪中の期間や範囲は、個人にゆだねられている
・喪中のお食い初めはOKでありNGともいえる
・「赤ちゃんのため」「両家の親の意見」は大事なポイント
なんともあいまいな結果となってしまいました。
ですが、大事なポイントさえ押さえておけば喪中でも、一生に一度しかない我が子のお食い初めをお祝いできます。
あっという間に赤ちゃんの時期は過ぎ去ってしまいます。
ぜひ家族で写真を撮って、記念に残してあげてくださいね^^