最近テレビなどでもちょこちょこと耳にする機会が増えた川柳。
どこか風情のある川柳は、大人を中心に密かなブームとなっています。
そんな川柳ですが、今回は「ぬれ落ち葉」を題材にしたものをピックアップしてみました。
濡れ落ち葉という言葉は、定年退職した旦那さんがずっと家にいて、身の回りのことをしてくれている奥さんに特に何をするでもなく付いて回っていると意味から来ています。
今回は、保険会社が行っているサラリーマン川柳の中から、選りすぐりのものを厳選し、私の方でも1句詠ませて頂きました!
皆さんのお気に召す作品はあるでしょうか?
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
濡れ落ち葉川柳 その1
濡れ落ち葉 雨降り続きで 家でぺちゃ
この川柳はサラリーマン川柳が出始めたばかりの頃の初期の作品です。
いかがでしょう?かなり切ないですね。
雨が降り続けるために、妻の後について外に出かけることもできなくなってしまった初老男性を詠んでいます…
私は、「ぬれ落ち葉」とは、スーパーでの買い出しや地域のイベントで、ずっと妻の後について回る男性を、近所の人とか世間の人が目撃して、「あの人、それなりの会社で役員までなったのに、仕事一本でprivateの過ごし方を知らず、定年後はあんな姿になってしまったのね」と哀れむときに使う単語だと思ってました。
しかし、この作品は「家でぺちゃ」です。
この男性を家で目撃している「身内」が詠んでいるのです!
身内に詠まれてるんですよ(笑)
いえ、笑いごとではありません。
あまりに切ない・・・
お仕事バリバリやられている男性の皆様、家族との時間や趣味に没頭する時間を、今のうちに持っておきましょうね!
濡れ落ち葉川柳 その2
定年後 犬も迷惑 5度目の散歩
こちらの川柳にはぬれ落ち葉は入っていませんが、それっぽい感じのものをピックアップしてみました。
定年退職した旦那さんが家にいてもすることがなく、愛犬の散歩を買ってでるという、ありがたい川柳です(笑)
ですが、当の犬は迷惑をしているかもしれないと言った内容。
そんなにたくさん散歩に行かなくてもいいのに…といった感じがこの川柳からは伝わってきます。
それだけ家にいてもやることがないということが窺がえますね。
まあ、奥さんの立場なら、後をついて回られるくらいならいっそ、自ら散歩を買ってでる旦那の方がはるかにマシですね。
犬さえ迷惑でなければ…
<濡れ落ち葉川柳>私に一句詠ませてください
川柳には様々なルールが設けられています。
5・7・5の順番で作られ、特に季語などはいれなくてもOK。
そのため気軽に始められるとあって中高年の方々にも人気があります。
俳句や短歌よりも気楽にできますし、ダジャレや日々の気持ちをそのまま載せられるのも川柳の魅力の一つと言えるでしょう。
今回は私が、一つ試してみようと思います。
季節移り 家にいても やることなし
定年退職後、季節が変わっても家にいてもやることのない旦那さんの情景を詠んでみました。
夏に妻の後をついてウロウロしていたら、うっとうしいと怒られた。
「これからは一人で行動しよう」と思っても働き始めて40年。会社以外の友人もいなければ趣味もなし。
季節は夏から秋へと変わり、寒い季節になっていきます。
外へでるのもおっくうに。
・・・
それでも家でやること、ないんですねー(笑)
仕事を終えて、家でもやることがなく暇を持て余し、ぼーっと窓の外を見つめている感じです。
これはもしかして「自分で詠んでしまった」一句でしょうか?
ついに世間のみならず身内にまで詠んでもらえなくなったんですね。
最終形です。
このステージまでこれれば貴重な経験です。
川柳大会でも上位入賞でしょう。
「ぬれ落ち葉を詠んだ川柳」ではなく「ぬれ落ち葉が詠んだ川柳」です。
見たことがありません(笑)
さあ、皆さんも自分だけの川柳を作ってみてはどうでしょうか。
まとめ
「濡れ落ち葉 雨降り続きで 家でぺちゃ」
「定年後 犬も迷惑 5度目の散歩」
「季節移り 家にいても やることなし」
川柳は5・7・5で作り、季語を入れる必要はありません。生活の中で感じたちょっとしたことを取り入れてもいいのです。
ぜひ皆さんも一句詠んでみましょう!高齢者とのコミュニケーションツールになりますよ!
毎年、保険会社が発表しているサラリーマン川柳というのもありますし、ネットの掲示板などでは多くの方が参加されているのもあります。
そういったところから入ってみるのもいいでしょうね