秋の風物詩でもあるいちょう並木。
まるで映画のワンシーンのような風景。
黄色く色づいた街路樹はとても美しくインスタ映えしますよね。
そんないちょう、我が家のそばの神社で美しい紅葉を楽しませてくれているんですが、困ったことが…
それは、いちょうの木になる銀杏のあの強烈な臭い。
うちのそばの神社は、そんなに参拝する人もいないので、踏みつぶされてしまって臭いが充満しているというほどではないのですが、歩行者や自転車がたくさん通る通勤路では、踏みつぶされた銀杏が、強烈な臭いを放っています。
こんな強烈な臭いを放ついちょうの木が近所にあったら…
秋の気持ちのよい日に家のリビングの窓を開けて、涼しい風を感じて…
なんてことはできないですよね。
切り倒すことができればいいですが、自分の庭にあるいちょうであれば可能なものの、よそのお宅のものは、勝手にはできませんよね。
そこで、今回は、近所の銀杏の臭いに辟易しているけど、どうすればいいのか、その悩みにお答えしたいと思います。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<銀杏が臭い、しかも近所・・>いちょうについて
・雄雌があり、銀杏がなるのは雌株のみ
・あの強烈な臭いの元は、足の裏の臭いと同じ成分
・銀杏が落ちるのは、11月下旬から12月初旬にかけて
落ち始めるのは、もう少し早い時期からですが、一番たくさん落ちて臭ってくるのは、2~3週間の間でしょうか。
それでは、どうすればいいのかをご紹介します。
<銀杏が臭い、しかも近所・・>自治体に相談する
実は最近、各地の自治体に「銀杏の臭いをなんとかしてくれ」という相談が急増しています。
昔は、秋の風物詩として楽しんでいたころもあったようなんですがね…
例えば、いちょう並木が有名な大阪の御堂筋では、銀杏がなる時期になると、朝から木をゆすって「銀杏落とし」を行い、落とした銀杏を無料で市民に配るという対策を取っています。
また神奈川県の川崎市も同じように、実がなったらすぐに、銀杏を落として、その銀杏を無料で配布するなどしているそう。
各市役所などでは、悪臭にたいする相談窓口なども設置されているので、そちらにまずは相談してみましょう。
そのほか、面白いところでは、銀杏生産日本一でいちょうの町と呼ばれる、愛知県祖父江町では、消石炭という肥料を使って消臭を行うことをやっています。
…ただ実が落ちる場所がコンクリートだとあまり効果がないみたいですが…
一人で相談するのはちょっと抵抗があるという方は、ご近所の方と一緒に相談してはどうでしょうか?
川崎市の場合は、陳情書を住民が出したそうですよ。
<銀杏が臭い、しかも近所・・>近所のお年寄りに相談してみる
いきなり市役所などの自治体に相談するのはちょっとという方は、地元のお年寄りに相談するのもいいですよ。
地元にずっと住んでいる方たちは、顔も広く、知恵もあり、良いアイデアも教えてくれる可能性もあります。
もしかしたら、いちょうが生えているお宅とも知り合いという可能性もかなり高いかも。
もしそのお宅と間に入ってもらって話ができるお年寄りであれば、先ほどご紹介した消石灰の導入をお話していただくといいかもしれませんね。
私の住んでいる場所は、町内会があり、区長さんや役員さんも近所のおじさまたちがやってくださっているので、何か困ったことがある時は、相談したりします。
子どもが小さい時、いたずらなんかしたら、しっかり叱ってくれた頼もしいおじちゃん、おばちゃんたちです。
そういう方は、困った人を助けるということがとても好きな方が多いので、「こういうことで困っている、どうすればいいですか?」と素直に助けを求めてみると、良い解決策が出てくるかも。
<銀杏が臭い、しかも近所・・>直接お願いしてみる
最後は、気が重いかもしれませんが、王道です。
直接ご本人にお願いしてみるのです。
ご近所のお宅にあるいちょうだと、自治体にいきなり苦情を入れてしまうと、その後のご近所付き合いがギクシャクしてしまいそうですよね。
でも、いきなりお宅に突撃して「お宅の銀杏が臭いからなんとかして!」と行くのは、さらにギクシャクしそう。
ご近所ということは、どちらかが引っ越すまでは、お付き合いが続くということ。
揉め事を起こしてそのまま住み続けるのは、精神衛生上よくありません。
そこで、少し時間はかかりますが、ここはしっかり長期戦で。
私の姪が実際に実践した戦略をご紹介します。
姪の家は隣のいちょうがはみ出して、毎年秋には外に出るときはもちろん、部屋にいて網戸1枚でくつろいでいても、臭いで嫌な思いをしたようです。
それまであまり近所付き合いがなかったようなのですが、まずは、ばったり会ったときに世間話をしたようです。
その後、タイミングを見て、季節の食べ物を差し入れるなどして、世間でいう顔見知り以上の関係にはなったようです。
その後に「最近、窓を開けると、何か臭いませんか?」とさりげなく話す。
「どこからの臭いなんでしょう?」と場所の特定を促し、「うちの銀杏だ」と認めてくれたようです。
姪の家まではみ出していたことを誤ってくれ、切り倒すことはないものの姪の家の側にカバーをかけてくれ、以来被害は減少したと聞いています。
何事も人間関係ですよね。
また、先ほどの例でいくと、
・消石灰が消臭に効く
・銀杏が好きな人も多いので、もらっていただいたらどうか
など、相手を責めずに解決策を提案してみるのもアリ
ですよ!
まとめ
・各自治体にお願いしてみる
・近所のお年寄りに相談
・直接話してみる
で近所の銀杏対策をご紹介しました。
直接話すときのポイントは、相手を責めずに解決策を提案することです。
決して一方的な要望をぶつけることのないようにしたいですね。