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ベーシックインカムで日本はどうなる? 徹底解説

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数年前から日本でもベーシックインカムが話題になっています。

ベーシックインカムを日本に導入することをマニュフェストに掲げている政党もありますが導入に反対のひともいます。

けど、ベーシックインカムってなに?というひともいますよね?

また、何もしないでお金貰えるんだから導入したほうがよいでしょ?と考えているひともいると思います。
実は私もそうでした。

私も最初はベーシックインカムの導入に賛成でした。しかしよく考えると安易に賛成はできないな、と思うようになりました。

ベーシックインカムを軽く紹介したあと、日本に導入した場合に考えられるメリットとデメリット、実際に日本にベーシックインカムを導入したらどのような社会になりそうかを紹介したいと思います。

ベーシックインカムに興味があってもよく知らないという人は必見です!

また、ベーシックインカムについてもう知っているという方も、もう一度考えを機会になると思います。

 

※当ブログでは、以下記事も紹介しています。

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ベーシックインカムで日本はどうなる?そもそもベーシックインカムってなに?

性別や年齢関係なくすべての国民に最低限の生活を保障するために一定額の現金を支給するという政策です。

例えばひとりに10万円給付するとすると、両親と赤ちゃんと小学生の4人家族には10万円もらえるひとが4人いるのでその家族は40万円もらえるということです。なぜこのようなことをするのかというと、簡単にいうと社会保障制度改革です。

日本をはじめ多くの国には年金や雇用保険、生活保護などの社会保障制度があります。日本では生活保護などの社会保障は受けるのに条件があって条件をギリギリ満たさない人は受けられなかったり、給付されるひとが多すぎると不平等感を感じたりする人もいます。

また近い将来人工知能が現在ある多くの職業を奪い失業者があふれると言われています。そのときに最低限の生活を保障する社会保障制度があった方がいいということもあります。

ベーシックインカムで日本はどうなる?ベーシックインカムのメリット!

毎月、現金を支給してもらえる制度があったら、収入ゼロのようなことは起きないので確実に最貧困者を救うことはできます。

また本来なら生活保護対象のひとでも、後ろめたさやプライドで生活保護申請しないで大変な生活を送っているひとも存在しています。

しかし全員が条件なしで現金を支給される制度があれば後ろめたさとか感じる必要は無くなるわけです。

経済的な理由から子供は欲しいけど産まない女性はたくさんいます。ベーシックインカムを導入すれば子供が産まれたらその分支給額が増えるので経済的な理由で子供を産まない人は確実に減り少子化対策になります。

生活保護や年金などを廃止して社会保障制度を一本化してしまえば、それに携わった仕事をしているひとの人件費を削減することができます。

今までは、生活していくために無理して嫌な仕事でも続けなければいけない人が大勢いたと思います。中には無理をし過ぎて精神を病んでしまった人もいます。

しかし、ベーシックインカムを導入すれば最低限の生活の保障はされるので嫌だったら辞めやすく、賃金が少し安くなってもよいので好きな仕事をしやすくなります。

仕事が辞めやすくなるということは会社側もブラックな雇用はできなくなるということです。ブラック企業は辞める人が多くなり働く人がいなくなってしまいますから。

会社側にもメリットはあります。必要のない社員を解雇しやすい環境になるということです。今の法制度のままでは解雇は簡単にはできませんが、少なくとも解雇したときに今よりも心は痛まなくなるはずです。

他にも貧困者がいなくなるから犯罪率が下がる、最低限の生活が保障されてるからおもいきって起業しやすくなるなどと言われています。

ベーシックインカムで日本はどうなる?ベーシックインカムのデメリット!

月に5万円程度の支給額なら可能かもしれませんがそれ以上になると財源の確保が難しくなります

まず、医療保険は廃止しないことが前提だとすると5万円程度の支給額では3万円ぐらい医療保険の保険料として支払わないといけません。残りは2万円程度になってしまいます。

年金制度や生活保護の廃止を前提にベーシックインカムを導入するわけですから、これで最低限度の生活とかできるわけがないので、ベーシックインカムは最低限度の生活を保障する、という謳い文句と相当違うなという印象をもちます。

支給額10万円にしたら今度は所得税一律30%にはしないと財源の確保はできないでしょう。そうすると残り4万円になります。これでも生活するのは厳しいですよね。

働かなくても最低限の生活が保障されるほど支給されれば勤労意欲が低下してかない人が出てきます

世界では実験的に1000人以上の規模でベーシックインカムを実施している国がいくつかあるのですが、勤労意欲の低下は見られなかったという結果がでたそうです。

けど人数が少ないとわからないですよね。周りはほとんど働いているわけだし、自分だけ働かないというのは違和感あると思いますし。

あと、今まで何年も働く習慣があった人で試しても、働くのが当たり前の生活を長い間してきているので、少し支給されたぐらいでは普通の人は働かなくはならないのではないかなと思います。ローンとか組んでる人もけっこういるだろうし。

あとこの実験には欠陥があります。導入に期限が設けられているのです。期限がきたら支給されなくなるのを最初からわかってて、今まで働いていた仕事を辞めるひとなどいないですよね。
生まれた時から支給されるのが当たり前のひとや、中高生の時から支給されてる人が二十歳越えたときなどで試さないとわからないと思います。少なくとも30年間ぐらい実験的にやってもらわないと、なんとも言えないです。

親の持ち家があってそこで月に5万円かと8万円とか自由になるお金を毎月もらえたら働きますか?

ベーシックインカムのような大きな制度改革は3年やってみてダメだったので元の社会保障制度に戻します!とかできないです。

年金や生活保護を廃止するということは福祉の質の低下が起きるということになります。

やむを得ない事情があって無収入や毎月数万円の収入しかなくて生活保護とか受けてる人たちは数万円支給されても生活できないです。

そのような人たちでも生活していけるぐらいまで支給額をあげるためには、富裕層からもっと税金を徴収しなければいけないと思います。そうすると富裕層はベーシックインカムを導入していない国に移住してしまう可能性もあります。

あと数年で年金受給年齢になるひとたちは不公平感を感じる人もいるでしょう。今の日本の年金制度は、積み立て方式と賦課方式併用なので今まで何十年も年金を支払ってきたことに不満を感じる人も必ずでてきます。

ベーシックインカムで日本はどうなる?

ここまで読んでいただいた方は、私がベーシックインカム導入に否定的だとなんとなくわかったと思います。

はっきり言うと、世界で短期間でも国単位でベーシックインカムを導入したことがある国はないので、日本に導入したらどうなるかはわかりません。

推測なのですが、反対しているひとを押し切って導入することができれば最初のうちはメリットの方を強く感じるひとが多くいて、いっけん上手くいっている感じになるかもしれないと思っています。

しかし、徐々にデメリットの影響が大きくなり上手くいかなくなるのではないかと思います。

今のままでは近い将来、現在の社会保障制度は崩壊するでしょう。しかし、ベーシックインカムがそれに代わるより良い制度とは思えないです。

ベーシックインカムは全国民の自立を前提としたうえで導入する制度だと感じています。

全国民の自立は理想だと思いますが、実際は不可能ですから。

まとめ

・ベーシックインカムは全国民に最低限の生活を保障する現金を支給する制度

・メリットもデメリットもたくさんある

・実際に導入してみないとどのような社会になるかはわからない

私としては、労働力が必要になるような新しい産業を興して移民を受け入れたら人口減少による市場の縮小や税収も増えて一番よいのではないかと思っているのですが、難しいですよね・・・

みなさんもベーシックインカムや現在の社会保障制度に代わる制度を一度考えてみてください。

すばらしいアイディアが浮かぶかもしれません。

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