人が亡くなるのは突然のこと。そういうときに限って、台風が直撃してしまうこともありますね。
私も以前、通夜に参列するところ、台風で交通機関が麻痺してしまっており、かなり焦ったことがありました。
仕事を早く切り上げ、土砂降りの雨に打たれながら駅に着くと、電車が動いてない……
「タクシーで行くべきか」「遅刻したら失礼ではないか」「そもそも通夜が台風で延期されているんじゃないか」などと、色んな考えが駆け巡り、パニックになりました。
本記事では、「通夜に参列しなければならないのに台風が来そうだ」ということで心配されている方が、どのようにすれば良いのかをまとめました。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<通夜の日に台風が!>台風が来ても通夜は強行するのか?
場合によりますが、台風が来ても通夜を強行することは多いです。なぜなら、延期は簡単に出来るものではないからです。
<延期が難しい理由>
理由1:火葬は予約制となっているため、予定をずらすことが難しい
理由2:遠方からの参列者がおり、予定変更しづらい
理由3:遺体を保全・管理するための費用がかさむ
理由4:式場のキャンセル料が発生する場合がある
理由5:予定変更の連絡をするのは労力がかかり、喪主の負担が増える
このような理由により、台風が来ても強行する方が、喪主にとって負担が少ないのです。そういった背景を踏まえ、「延期はそう簡単にはしないだろう」という見込みを持っていた方が良いでしょう。
<通夜の日に台風が!>遅刻してでも行くべき?
時間帯によっては、行くべきときと、そうではないときとがあります。
一般的に通夜は夜6〜7時から始まります。1時間ほどの遅れであれば、遅れてでも行くべきです。
焼香に間に合うかもしれませんし、遅れてでも駆けつけてくれたということは、ご遺族にとって悪い気はしないでしょう。
しかし、夜9時を過ぎるようであれば、控えておきましょう。ご遺族は疲労困憊していることが多く、応対する気力も残っていないかもしれません。
その場合は、改めて葬儀もしくは告別式に参列するようにしましょう。
<通夜の日に台風が!>延期になる可能性
具体的な判断基準はありませんが、あまりにも大型の台風であり、参列者の安全が心配されたときには通夜を延期することがあります。
もしくは、火葬場の職員が出社できないような場合ですね。
延期する場合には、順序が変わることがあります。通常は、通夜、葬儀、火葬の順で行われるところ、延期した場合には、火葬、通夜、葬儀の順で行われます。通夜と葬儀の日程を後にずらすことになるのですね。
延期の知らせがないけれども、強行が難しそうな状況であれば、喪主に延期の有無を確認しましょう。
<通夜の日に台風が!>どうしても参列できそうにない場合には
台風は勢力が弱まったり、進路を変更して直撃を免れたりする可能性があります。
しかしながら、身に危険が及ぶ可能性の高い大型の台風が直撃する場合や、交通機関が麻痺しており足止めをされている場合など、どうしても参列が難しいこともあります。
そのときは、以下のような方法でお悔やみの気持ちを伝えましょう。
・後日、弔問する
・弔電を送る
・香典を送る
・供物を送る
参列できなかったとしても、何らかの形でお悔やみの気持ちは伝えておきたいものです。
まとめ
要点をまとめます。
・通夜はそう簡単に延期できるものではない
・延期の場合は、火葬が先に行われる
・遅刻しそうなときは到着時刻によって参列するかどうかを決める
・どうしても参列できないときは、後日弔問するか、弔電や香典、供物を送る
ケースバイケースにはなりますが、故人のこと、ご遺族のこと、ご自身の身の安全を熟考した上で、冷静に対処してください。
一番動揺しているのはご遺族です。参列する側は焦らずにできるだけ心を落ち着かせて、故人を偲びましょう。