本来なら子供にとって学校生活は当たり前の毎日として繰り返されるもの。
小学校なら6年、中学校なら3年、高校なら3年間を学校で過ごしますよね。
親の心としては特段に目立つ成果を求めてはいなくとも、「普通に学校生活を過してほしい」と思っていますし、子供だって「学校生活を楽しみたい」と思っているはずです。
しかし、何らかの影響が子供の心にストレスとなってしまえば、願っていたはずのささやかな日々が築けなくなってしまいます。
親はどうしてうちの子が…と、不登校になってしまっている状態に対して悩ましく思ってしまうでしょう。
それに加えて、朝8時を過ぎても起きて来なく、日中ずっと寝てる。
1日の大半をボーっと過ごしている我が子を目にすると将来を案じて心配する思いや焦りが強くなってしまい、とても辛いですよね。
でも、そういう子供の一挙手一挙動というのも、全て親へのサインだと思うのです。
言葉としては出せない子供の葛藤心、その気持ちを親としてどう汲むべきか?
何度か教育に絡めた内容をお届しているのですが、今回も頼もしい我が一族の教育者達から得た知識を混ぜながら打開や対処へ繋がるものを書いていければと思っています。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<不登校でずっと寝てる子供・・> ずっと寝てしまう、その心は?
不登校という事態を、親は「これからどうしたら…」と悩んでいるでしょうが、当然その身である子供自身が1番悩んでいるはず。
朝になれば、周りの同世代達は当たり前のように「行ってきます!」と明るく学校へ向かう時間がやってきます。
しかし、自分はそれが出来ないのです。
登校時間だけでなく、日中という授業時間が重なる時間帯は、どうしても自分の状況と同級生達の事を照らし合わせる傾向があると聞いた事があります。
不登校の理由がいじめを含め、友人関係の不具合から来るものであれば、学校が開いている時間帯にはその事がフラッシュバックしやすくもなるそうです。
逆に、学校が終わる夕方や夜には少し心が穏やかになったりもするそう。
自分が家に閉じこもっているように、他の人達も家の中に居る時間帯には、「自分のズレ」を考えなくて済む事がそうさせるとの事。
でも、心の中を悩みがグルグルと回っている状態ですから、朝になればまたその繰り返しとなってしまう。
自分だけが学校に通えない、自分だけがズレている。
大人になれば学校の世界なんて小さい世界だと気付くけれど、子供の頃はその世界が全てに思えてしまう事もあり、不登校になってしまった自分はもう「人生が終わってしまったのかもしれない…」と狭い視野にもなりがちです。
現実逃避の為に、朝や日中は眠り続け、心が落ち着く夜だけは起き、「夜が明けなければ良いのに」と思いながらまた眠り、昼夜逆転となってしまう。
もし、いじめが原因であれば、その事を伝えるとお母さんやお父さんが傷付いてしまうかもしれないと子供は考えてしまう事もあるそうです。
不登校の子供がずっと寝てる理由は、心が悩んでいる証。
誰もが病気の時には起きずに寝続けてしまう事と同じく、内面的な病があるから、そうなってしまうのです。
<不登校でずっと寝てる子供・・> 親としての、不登校の子供への接し方
親としては一刻も早く「不登校を解決したい」と思う気持ちも分かります。
しかし、子供が学校で本当に辛い目にあっていて、ずっとそれを耐えていたにも関わらず、心がポキッと折れてしまったのだとしても、本当に不登校の解決を急ぎますか?
私も子を2人抱える親ですが、もし不登校となる時には学校に行きたくないと口で言ってくれるのか、起床時間になっても布団から起きて来ずに寝てる状態の息子達からサインを読みとる事が出来るのか、自信があるわけではありません。
ですが、いずれにしろ「子供の心と向き合う事」が先決であるのは確かです。
不登校となった場合に、ずっと寝てるという事は心と体のどっちもにとって良くありません。
朝や日中に浴びる太陽の光によって、体のバロメータが毎日リセットされているといいます。
そのバロメータが狂ってしまうと、不眠症にも繋がるそうです。
睡眠の障害というのは、うつ病の症状の1つと言いますが、不眠だけではなく寝過ぎる「過眠」というのもあると知っていますか?
子供が不登校になってから、ずっと寝てる日々が続いているのなら、既に軽度のうつ病を患っている可能性もあります。
「どうして学校に行かないの!」
「いつまで寝てるの!」
そういった言葉を向けるのではなく、心療内科で診てもらう事が先かもしれません。
思春期の子供は、すぐには不登校の理由を口にしたくない事もあると思うんです。
親へ助けを求める事も不器用となってしまったり。
無理にその心の傷をえぐろうとするのではなく、生き急がずに「元気になったら考えればいいか」と気長に構え、私達としては変に肩に荷を背負うような事はしなくても良いのではないでしょうか?
まずは、不登校を親である私達自身が世間体を気にして、恥ずかしい事と思ってしまう事だけは止めましょう。
ずっと寝てるような不健康な事態をSTOPさせる事の方が大切です。
「学校に行かなくても良いから、まずは明日から朝ご飯は一緒に食べよう?」
そんなひと声からでも悪くありません。
今、籍がある学校だけが全てではありませんから、子供にとっての明るい未来をゆっくりと目指していきましょう。
まとめ
・不登校でずっと寝る行動は、子供の葛藤のサイン!
・親は気長に子供の心の回復を待つ「ゆとりの心」で対応すべし!
その学校で不登校になったとしても、別な学校では不登校とならない場合もあります。
大人だって、初めて就いた職にずっと就くわけではありません。
子供にとっても不登校は1つの選択肢です。
不登校を無理に突破させるのではなく、うつ病は重くなってからの方が治療は難しいです。
なので、一刻も早く心に抱えてしまった悩みを晴らす事が大切ですよ^^