「家での姿」と「外での姿」、そんな2面性を持ち合わせながら、日々暮らしているのが誰しもですよね。
家で過ごす分には、何の気兼ねもなく、言ってしまえばジャージ姿でだらけているような、少し前に流行った「干物女(ひものおんな)」のように居たとしても自由。
かといって、それをそのままプライベート空間の外へと持ち出せはしない。
玄関の扉を開け、外に一歩出た瞬間から周りの人と共存する時間の始まりですからね。
今回は「鼻すする事」「鼻かむ事」という、私達の体の自然現象でもある事について書いていくのですが、例えば「くしゃみ」においても、人によって「マナー」が違うような気がするんです。
道端だったり、電車の中だったり、そういった場所で大っぴらに勢いの良い音でくしゃみを撒き散らかす人って…居ませんか?
正直、手で覆うなどする気遣いをするのがマナーだと私は思うんです。
特に潔癖症というわけではないのですが、そういう心掛けというのは、人と共存する上では必要かな、と思うので。
風邪を引いていないからマスクをしていないのだとしても、それを大なり小なり不快と感じる人も居るわけですからね。
花粉、風邪の流行り、というシーズンだけではなく、鼻をすすってしまう事に関しては癖としてやりがちな人も居るような気がします。
自然現象で鼻がムズムズとする事なので仕方がない事ではあるのですが、仕事中のオフィスにおいては「鼻すする・鼻かむ」という事において、NGマナーというのがどうやらあるようです。
そんなオフィスマナーについてのお話を、お届けします。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<鼻すする・鼻かむ、オフィスではどっち?> 『鼻すする』はどうか
まず、「すする」という動作で発せられる「ズズズ」のような音というのは、ほとんどの外国人が怪訝する音と言われています。
日本人は蕎麦やうどんという麺類をズルズルとすすって食べる事が当たり前で、むしろ音が出ないようにと意識し、ちびちびと食べる方が変と見られてしまいますよね。
でも、日本の中ではそれがOKであっても、他の国に行った際にはその食べ方がNGとなってしまう事もあるわけです。
そんな麺類という食べ物で例えてみたのですが、オフィスにおいての「鼻すする」という行動は、NGという事にも通じるのです。
むしろ、海外では大がつくほどNGであることが多いんです。
様々な業種がある中で、多くの職場が今は多国籍の方同士が在している時代です。
なかには、あえて気遣いとして豪快に鼻をかんでしまってはいけないと思った故に、オフィスでは控え目に「…ススス」や「スンスン」とやる事の方が一見おしとやかに思えてやりがちな方もいるかもしれません。
けれども、日本人の中においても、そういう音が小さかろうと耳触りと感じてしまう方も少なくないのだそうです。
少し話は逸れてしまうかもしれませんが、「はたらく細胞」という、体の中の細胞、病原菌を擬人化した設定の漫画を私は好きで集めているのですが、その漫画の中で、くしゃみというのは体の中に入って来た病原菌を私達の体の中に居る細胞達が除去して、外に追っ払ってくれる時に発せられるものと書かれていて。
それに習えば鼻水というのも、せっかく細胞達が外に出してくれたものを、ズズズやスススとすすってしまえば自ら中に菌を呼び戻しちゃっている、という事になりますよね。
ちょっと…汚いかな、と思う以前に自ら菌を招きたくはないですよね。
それを考えると意識的に、「鼻すする」という行動を、ストップしたくなっちゃいませんか(笑)?
<鼻すする・鼻かむ、オフィスではどっち?> 『鼻かむ』はどうか
オフィスにおける「お鼻のマナー」としては、「鼻かむ」の方がOKとなります。
何せ、日本の中では誰かが鼻をすすったとしても密かに「…嫌だな」と感じてくれて言葉に出さずにいてくれる「すすり音」も、外国の方々にとっては不快度指数が100%との事らしい。
偏見ではないのですが、日本人程主張を面に出さないタイプというのは珍しいそうですよ?
外国の方は思った事をバッサリとハッキリ言うのが当たり前と聞きます。
つまり、控え目に鼻をすすったとしても、「それ止めてくれる?」と言われてしまうという事。
正直、そんな事を言われたらメンタルの弱い私はグサッと来てしまう(笑)。
「鼻かむ音」よりは害がないと思って遠慮した故にやったというのに、それで嫌われてしまう位なら、我慢せずに堂々と鼻をかんでしまいましょう!
すする音への不快感だけではなく、「早く鼻かめば良いのに」というイライラ感を感じる方も多いらしいので。
かといって、あんまり大きな音でかむのもまた近くの人へのエチケットとして気になる所ですので、豪快にかみすぎないというバランスも大事かな、と私は思います。
普通に鼻かむ位なら全く気になさらなくってOKという事ですね。
そして、とっても自己流なのですが、オフィスで普段から席が近い人同士はそれなりに交流も多かったりすると思うので、「風邪引いちゃってさー、薬飲んでるんだけど、鼻水止まらなくって。めっちゃ鼻かんでしまうかもしれないから、ごめんね」のように、あらかじめ申告しておくと、人はそれを前提に思ってくれたりもしますよ。
私は体調があまり良くない時なんかにも「今日、ちょっと不調なんだ」とか言っていましたね。
これは先手を打って、鼻かむ音がうるさくっても文句言わないで、体調悪いからミスしても許してね、なんて事を遠回しで言ってるわけでもあるので、ちょっと「あざとい」かもしれませんが、自己主張をしておくのも時には大事(笑)
まとめ
・職場におけるNGマナーは「鼻をすする」
・職場におけるOKマナーは「鼻かむ」
花粉や風邪、というものによっては「鼻事情」が長引いてしまう事もある。
それを和らげるためにも、あまりにひどい場合は病院がオススメします。
市販なり、きちんと薬を頼るという事も社会人として大事。
そういった上で生じるのなら仕方ない。
オフィスだろうとどこであろうと、鼻水にはTPOの空気を読む事なんて出来ませんので、そんな時には「鼻すするよりは鼻かむ」という事を選びたいですね。