ホームレスと言えば公園などで寝泊まりをしているイメージ。
特に年配の方が多いイメージですが、近年では若者の間でもホームレス化が進行している現実があります。
一体どのようにしてホームレスになってしまったのか。
今回はホームレスの実態についてご紹介していきます。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<ホームレスの生活と実態>現代のホームレス
平成24年に国が行った調査では、ホームレスがホームレスになった要因がいくつかあげられています。
一つ目は仕事が減ったこと。
日本では定年を迎えても働いているご年配の方が多く、若者が正社員になれる道が狭くなっているのが実情です。
仕事は選ばなければ溢れかえっていますが、その実、ブラック企業が横行しているのもまた事実です。
二つ目に倒産や失業があります。
長く勤めていた、早々に自分に合わずに仕事を辞めてしまった人は次の職への意欲がなくなってしまいがちです。
特に倒産や失業といった自分の能力とは別の部分で起きてしまった事柄についてより、その傾向が強いとも言われています。
三つ目は怪我や病気によるものです。
時として、急に怪我や病気に見舞われてしまうことがあります。
そうなると次の職探しも難航してしまい、結果的に仕事をしなくなってしまいます。
これらのデータは路上生活を行っているホームレスの方々に聞いて集計したものとも言われています。
彼らがどうしてホームレスに至ったのか、その実態がこれに当てはまるのです。
健康的な生活を送っていてもいつ何が起こるか予測はできません。
そして予期せぬ事態は、起こるときはすぐに起こってしまいます。
<ホームレスの生活と実態>どのようなホームレスが多いのか
ホームレスには様々な形があります。
住む場所を失い、お金もないため公園にやむ負えなく住む人。
お金はあるが住む場所がないためネットカフェ生活を送る人。
24時間営業のファーストフードで寝泊まりする人など、その形態は様々です。
2003年には2万人近くいたホームレスですが、2013年頃より減少傾向にあり、今では8,000人程度に減ったとも言われています。
それでもまだまだホームレスになって苦しむ人々がいるのが実情です。
<ホームレスの生活と実態>若者のホームレス
ホームレスは高齢の方だけではなく、最近は若者にも多いと言われています。
現代の若者が昔に比べて打たれ弱くなっていることが理由の一つです。
怒られた経験が少ないことから、上司からの叱責によりメンタル面を壊しがちになってしまい、そのまま仕事を辞めても次の仕事に就かないか、就いても長続きしないと専門家などから指摘されています。
もちろんこれだけが原因ではありません。
一部の若者の月収はとても低いです。手取りで月10万円なければ、一人暮らしするのも容易ではなく、実家でないと暮らしていけない、けど実家に頼れないといった状況の若者もいます。
そうした若者が働くことへの意欲が示せず、働かずいると、気付いたらホームレスになっていた、というケースを私もテレビで見たことがあります。
まとめ
ホームレスの生活の実態についてまとめてみましょう。
・仕事が減ってしまった
・急に会社が倒産、または失業してしまった
・病気や怪我で仕事ができなくなった
・住む場所をなくし、公園やネットカフェ、ファーストフードで寝泊まりをする
・若者のホームレス化が増えつつある
近年は時代の変化が非常に速いため、身近にホームレスの方がいなくても、いつ自分がその立場になるかもわかりません。
ある日突然仕事を失ったり、病気や怪我により再就職が不可能になれば、次の仕事への意欲が見いだせなくなったりします。
特に日本は、新卒で入社した企業で定年まで働くスタイルがまだまだメジャーであり、日本人にとっては、一度失業や病気で離職すれば、復帰するのはメンタル面でも困難が大きいのです。
これは誰にでも起こりうる問題。
自分だけではなく、家族や友人などあらゆる人にその可能性はあります。
自分や身内が失業や病気で離職した場合にどう行動するか、しっかり考えておきましょう。
繰り返しますが、近年は時代の変化が速いです。
3年前に考えた離職時の行動プランが、今は役に立たない可能性もあります。
自分と身内の離職時の行動プランは、定期的にアップデートしていくことが重要になります。