赤ちゃんにとって目に留まるものすべてが初めてであり、興味をひくもの。
そして、手が自分の思い通りになる頃からは、動いているものに手を伸ばすようになりますよね。
でもそんなとき怖いのが、「虫を口に入れてしまうこと」。
ママからすると、血の気の引く大事件ですが、食べ物とそうでないものの区別がつかない赤ちゃんにとっては至極当然のしぐさなのです…残念ながら。
しかも2、3歳になっても、好奇心で口に入れてしまう子もいるくらいなので、本当に目が離せませんよね…。
一体どんな虫を食べる危険があるのか?
もし食べたらどんな対応をすればいいのか?
本当に危険な虫って何なのか?
3歳の息子を持つ私自身が気になることを調べてみました。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<赤ちゃんが虫を食べた!>赤ちゃんが食べる可能性の高い虫
・ハエ、コバエ
食べ物の周りをぶんぶん飛び回るハエは鬱陶しいですよね。ハエ自体に毒性はありません。
小さいコバエは特に知らないうちに口の中に入り込むかもしれません…。
しかし、動植物の死骸や人間の食べ物や糞便を食べるため、細菌やウイルスを持っていることもあります。
・イモムシの幼虫
イモムシの幼虫は動きが早くないので、存在自体に気づかないことも。
よくあるのが、無農薬野菜についている幼虫を食べてしまうパターン。
気を付けていないと、食べてしまうことが多いです。
・アブラムシ
こちらも家庭菜園をされている方にはおなじみの虫ですね。
ブロッコリーやキャベツ、小松菜、ナスやジャガイモなどたくさんの野菜を好んで寄ってくるので、結構野菜についている場合があります。
たくさんついていれば気づきますが、小さい虫なので気づかず食べてしまうことも。
親としては考えたくもないラインナップですよね。
しかし、そもそも昆虫はその小さな体のわりに、高タンパク質であり、ミネラル成分も含まれているため、栄養もある食べ物と言えます。
実は今でも長野県ではカイコの佃煮がスーパーで売られています。
また、どの昆虫も世界のどこかの国ではほとんど調理して食べられいます!!ヒャー!
しかしそれらは加熱調理してというのが前提なので、やっぱりなるべく生では食べたくないですね。
<赤ちゃんが虫を食べた!>病院へ連れて行くのはこの3種類の虫!!
上記の3種類やその他のほとんどの虫は、食べてしまっても害は少なく、赤ちゃんであっても胃酸で溶かせるので、それほど気にしなくてもOKです。
でも次の3種類は、大人でも反応が出たり、重篤な病気を引き起こす可能性があるのですぐ病院へ行きましょう。
・ツチハンミョウ、マメハンミョウ
野外にいることが多い昆虫です。
触れると脚から黄色い液体を出すのですが、その体液は毒性(カンタリジン)があるため、注意が必要です。
大人でも触っただけで水膨れになることも。
もし水膨れになったら、火傷と同じ対処でOKです。
水で冷やして、病院へ行きましょう。
・甲殻類アレルギーだとしたら
甲殻類アレルギーは、エビやカニなどを食べるとアレルギーが出る症状です。
2、3歳ごろからですが、発症する子もいます。
この場合、症状をよく確認して病院へ行きましょう。
昆虫で甲殻類アレルギー?と思うかもしれませんが、意外と分類上はとても近いケースがあるのです。
甲殻類アレルギーを持つ場合は昆虫類は食べない方が無難です。
・厳密には虫じゃないけど…
昆虫ではないのですが、身近な存在で口に入れると危険なのが、カタツムリやナメクジです。
彼らは体内に広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)という寄生虫を宿している場合があります。
これをヒトが食べてしまうと、髄膜脳炎を引き起こしたり、最悪死に至ります!!
エスカルゴという食べ物がありますが、これはきちんとした環境で飼育された食用であることがほとんど。
一緒にしないでくださいね。
<赤ちゃんが虫を食べた!>外出先で食べてしまったら…
・お散歩に出た先の公園
家からそう遠くはないはずです。
もし機嫌が悪かったり、様子がおかしかったら一旦家に戻って様子を見て。
・ちょっと遠出のピクニックやキャンプ場
危険な虫以外であれば、様子を見るだけでOK。
具合が悪いようなら少し休ませて、かかりつけ医に電話で相談しましょう。
外出先であっても、特に上記の「病院へ連れていく3種類の虫!!」以外であれば、落ち着いて様子をみましょう。
もしおなかを壊したり、蕁麻疹などがでるとすれば、その日のうちに何かしらの反応が出ます。
お医者さんに連れていくのはそれからにしましょう。
もちろん不安なら電話で相談しましょう。
ママが不安な様子だと、子どもも不安になりますからね。
<赤ちゃんが虫を食べた!>虫から守るには!?
不衛生な場所を好む昆虫から守るためには、まずは家の掃除です。
赤ちゃんがいるご家庭は清潔感に気を遣っているご家庭も多いと思いますが、やるに越したことはありません。
ただ、やりすぎてノイローゼのようにならないように。
効果がないわけではないのですが、どのみち根絶は難しいです。
また、幼いころから虫や細菌を排除しすぎると、逆に免疫力が低下するというのは聞いたことがあるママもいるでしょう。
自然に触れ合うのは素晴らしいことです。
ただ、野外へ行く際は普段以上に赤ちゃんの様子を見ていてあげてください。
刺したり噛んだりする虫もいるので、注意ですよ。
家庭菜園などにつく虫に関しては、牛乳を薄めたものや、木酢液・竹酢液(簡単に言うと植物のエキス)を薄めたものを、霧吹きなどでシュッシュと吹きかけるのもかなり有効です。
牛乳はアブラムシの退治に、木酢液・竹酢液はいろんな虫の予防になりますよ。
どちらも独特の香りがしばらく気になりますが、無農薬で害虫を退治したい場合にはオススメです。
カタツムリやナメクジはじめじめした場所を好みますから、風通しを良くしたり、除湿器の利用も効果的でしょう。
まとめ
・赤ちゃんが食べてしまうのは小さなハエや野菜に付く虫
・危険なのはツチハンミョウ類、カタツムリ類
・甲殻類アレルギーだと昆虫全般NGなことも
・外出先でも落ち着くこと、大体の虫は食べちゃっても緊急性は低い
・野菜に付く虫への対処はたくさんある
ちょっとその辺の虫を食べたくらいでは、赤ちゃんも普通に消化してしまう力を持っています。
虫が持っている細菌などで反応が出ることもありますが、慌てずかかりつけ医に相談しましょう。
本当に危険な虫には気を付ける必要がありますが、過敏に心配しすぎず、おおらかに見守ってあげましょうね^^