毎年、お正月が過ぎたころ、近所の神社などで行われるどんど焼き。
我が家もすぐそばにある神社に、門松やしめ縄などを持って行ってお焚き上げをして頂いています。
昔から実家でも同じように行っていたので、ただなんとなくお正月がすぎたら、お札などを持って行って焼いてもらう行事ぐらいの感覚でした。
しかし、どんど焼きがどんなものか、どういう由来なのか、ほとんど知りませんでした。
また神社などでは人形供養といって、同じようにお焚き上げをする風習もありますよね。
そこで、今回は、どんど焼きの由来やどんど焼きに人形やぬいぐるみを持って行っていいのかを調べてみました。
※当ブログでは、以下記事も紹介しています。
<どんど焼きに人形やぬいぐるみを>どんど焼きとは?
現在では、どんど焼きと呼ばれることが多いのですが、宮中で行われていた頃は左義長(さぎちょう)という名前の行事でした。
時代は平安時代までさかのぼります。
当時の貴族が、正月遊びをする際に、お殿の庭で青竹や木を束ね、その上に扇子などを添えて、陰陽師が謡いはやしながら焼いて、その年の吉凶を占ったとされる行事が今に伝わっているということです。
現在では、神社の敷地内などにつくった小屋の上に、お正月飾りなどを、積み上げて燃やします。
天にのぼる煙と一緒に、神様が天にお帰りになると信じられてきました。
その炎で焼いたお餅などを皆で食べ、その年の無病息災や実り多き収穫を祈願します。
<どんど焼きに人形やぬいぐるみを>どんど焼きのご利益
では、どんど焼きでは、どんなご利益があると言われているんでしょうか?
・どんど焼きの火にあたると一年間、無病息災で過ごせる
・どんど焼きで焼いたお餅や団子を食べると、一年間病気にかからなくなる
・どんど焼きで燃やした書初めの紙が、空高く舞い上がると習字が上手くなる
・どんど焼きの灰を持ち帰り、家の周りのまくことで魔除け、厄除けになる
「どんど焼きで焼いたお団子を食べると虫歯にならない」という言い伝えがある地方もあるようです。
地方によっていろいろな言いつたえがあって、調べるとおもしろいかもしれませんね。
神火で穢れを浄化し、災いを退けてくれると言われています。
いろいろなご利益がもたらされるんですね。
<どんど焼きに人形やぬいぐるみを>どんど焼きで焼いてもよいものは?
・松飾り・門松・しめ縄などのお正月飾り全般
・初詣で返せなかった昨年のお守り・破魔矢・お札
・書き初め
・祈願成就しただるま
などです。
神様にまつわるものは燃やして良いようです。
私は神社が好きでよく参拝します。
その際にお札やお守りを買った際に入れて下さる神社名の入った袋をそのまま捨ててはいけないような気がしていました。
どうすればよいかわからず、どんどんたまっていたのですが、来年のどんど焼きで燃やしてもらおうと思っています。
お札やお守りは、神社によっては他の神社のものは受け付けていない場合もあります。
どんど焼きに出す時には確認するといいかもしれませんね。
また、だるまも受け付けていないところもあるようです。
こちらも確認が必要です。
また、お正月飾りやお守りなどを出す時には、有毒物質発生のおそれがあるプラスチックなどは取り外しましょうね。
<どんど焼きに人形やぬいぐるみを>どんど焼きで人形は燃やしていいの?
では、どんど焼きで燃やしてはいけないものは何でしょうか?
・人形・ぬいぐるみ・年賀状・アルバムなど
・プラスチック・化学繊維など有害物質を発生させるおそれがある製品
などです。
上記以外にも、地域によっては、お餅をどんど焼きで焼くこと自体がだめだとされているところもあります。
私は家族や地域の皆で、同じ火を囲んで、その火で焼いたお餅を食べ、無業息災を祈ることで、天に祈りが通じる気がするので、お餅を焼けないとなると、物足りない気もします。
ですが、地域のルールに合った焼き方・焼くものを選択してどんど焼きを行うことが重要なのは、言うまでもありません。
地域のルールに合わせた行動をとりましょう。
人形を処分したい場合、神社で「人形焼き」をしてもらうことが多いです。
私の家の近くの神社にはどんど焼の時期に、焼いてほしい人形を投入する「人形焼き専用箱」が置かれ、キャラクターものから動物の人形まで、様々なタイプの人形が持ち運ばれます。
箱に入れる前に、両手で人形を持って目をつぶり、感謝の念を伝えて、お別れする方が多いです。
「人形焼き」については、地域・神社ごとに文化やルールが異なると思います。
事前に地域の方や神社に相談し、慌てることなく、人形にしっかりお別れをしてから手放しましょう。
まとめ
・どんど焼きは、火で穢れを浄化し、竹が爆ぜる事で厄災を退けてくれる
・どんど焼きに出してよいものは、お正月飾りや、神様にまつわるもの
・それ以外のものは基本的にはNG、人形やぬいぐるみもNG
どんど焼きの由来を考えると、神様にまつわるものやお正月飾りは燃やしていいものだとわかりますが、古いお守りや、ぬいぐるみなど、焼いてもよいのかわからず、線引きが曖昧なものがたくさんありますね。
地域や神社によって違いもあります。
どちらかわからないものは、確認してから燃やしていただきましょう。
有害物質発生などの環境問題もあり、地域によっては行わなくなっているところもありますが、どんど焼きは、日本に昔から伝わるお正月の伝統行事です。
ルールを守って、これからも続けていけるようにしたいですね^^